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HOME › 浮島ビール6種セット
地域の物語を素材に「ビールを巡る冒険」造りに挑む、ブルワリー自慢の6銘柄を、しまのみだけの特別なセットに。いずれも無濾過、非加熱の生きたビールは、冷蔵保存必須。
●浮島ペールエール/alc. 5.0%(IBU: 38)
●久高島ヴァイツェン/alc. 5.0%(IBU: 16)
●浮島ロングサマー/alc. 4.5%(IBU: 18)
●浮島ホワイトフローラ/alc. 5.0%(IBU: 14)
●仲村渠ウィートX/alc. 5.5% (IBU: 19)
●浮島ゴールデン107/alc. 7.0%(IBU: 93)
IBU:苦味指数
※欠品のものがある場合、別種類をお送りする場合がございます。予めご了承ください。
地ビール クラフトビール 芳香
活気のある店、昔からあるもの、異国の人などで、この街は色とりどりにチャンプルーしている。アジアの市場のように、ワクワクと見慣れないもので溢れる場所は、那覇は国際通り、路地裏の「浮島通り」というそうだ。この街にビールを造る人がいて「どうしてここで」と話を聞きに、街のど真ん中にあるビルに飛び込んだ。洒落たタップルームの奥に、最近好きでよく読んでいるという論文を片手に待ってくれていた人は「浮島ブルーイング」の由利充翠(ゆりみつあき)さん。論文はこの建物の形成過程を追ったもの、とのこと。由利さんは名古屋出身、建築、都市計画を専門に学ぶ大学進学をきっかけに、この街にやって来た。それから20年、在学中、NPO法人、コンサルタントと立場を変えてきたが、もうずっと街づくりの仕事もしている。今は「まちづくり起業家 兼 クラフトビール醸造所経営者」。この人が造るというビールが、とても気になる。
子どものころは大の学校ぎらいだったが、ギターが上手くなりたいのに独学に苦難した10代、なんでも知識を下ろしてくれる学校がたちまち好きになった由利さん。以来「もっと知りたい、面白い」と高まった好奇心は、今日に到るまで由利さんを突き動かしてきた。沖縄がずっと面白いのは、まだ知らないことだらけだから。当初はマンガをきっかけに興味を持ったビール造りも、工場・設備作りから調べるなかで、はじめてのことが多すぎて、のめり込んだ。街づくりとビール造りを掛け合わせ「まちを醸して面白くする街づくり」をはじめたのも、例のことだろう。
由利さんは「クラフトビールは、その土地の歴史や人々の気質に根ざすものだ」と説く例えに、元芸術家の知人は、アーティスティックでこだわりが強い作風のビールを造る、という話をしてくれた。確かに、まだ誰も触れたことがないエリアに入り込む、冒険好きな由利さんが造るビールには、島の物語がそれぞれに詰まり、「ビールを巡る冒険」が存在している。
「ビールを巡る冒険」をテーマに、小規模多品種のビール造りを行なうブルワリーの銘柄は、そのほとんどが、地域課題解決の観点や、島の足跡をアイデアソースにしている。新商品を企画するときは由利さん自ら現地に赴き、島の環境や人々の暮らしを見て、興味のある素材を作る人には話を聞き、物語を探すそう。そうして造られる銘柄は、飲むことが冒険物語のページをめくるような体験を伴うビールとなっている。ハダカムギを使った爽やかでフルーティーな「久高島ヴァイツェン」は”神の島”久高島の物語、古代米を使用した「仲村渠(なかんだかり)ウィートX」は南城市・仲村渠の物語を見せてくれる。なので、定番の「浮島ペールエール」、苦味と甘みのIPA「浮島ゴールデン107」、スパイシーで陽気な「浮島ロングサマー」、沖縄県産のタンカンとカーブチーが華やかに香る「浮島ホワイトフローラ」など、常時揃う15種類以上のビールも、海に浮かぶ浮島を思いながら、どうかゆっくりと味わってみてほしい。